ガン患者サポート美容師

必要とされる、がん患者サポート

日本では「がん」は今や二人に一人が罹患しています。10年後の生存率は伸び続けており治療や早期発見技術の進歩が貢献していると言われてはいますが、つらい抗がん剤や放射線治療による副作用がある時期を乗り越えるための様々な支援が欠かせません。特に「脱毛」は外見が大きく変わることからとてもつらい副作用であり、前向きに治療にあたれるよう、容姿を美しくするプロとして、身近な美容師による治療中の脱毛やウィッグの活用、お肌や爪のお手入れ等、不安や悩みを取り除く手助けのできる力が大きく期待されています。しかし、これまで新潟県ではサポートできるサロンの情報提供がほとんどない状況であり、早急に対応していくことが求められていました。

組合としての取り組み

そこで、新潟県美容業生活衛生同業組合では、美容業務の「容姿を美しくする」ということは、外見だけではなく精神的にも活性化する効果が大きく、治療をしながら日常生活を送るがん患者の方々に美容サロンにおいて少しでも不安や悩みを取り除き、前向きな姿勢で治療に臨めるような美容サービスを提供する「がん患者サポート美容師」に関する資格認定講習会を開催しました。
がん患者に対する必要な知識と技術、コミュニケーションを学び、ホスピタリティ豊かなサポート美容師を養成し、刷新する組合ホームページにて利用者に向けたサロン情報を掲載するとともに、サロンではステッカーの掲示、サロン並びに病院や保健所にはパンフレットを配置することで情報提供を推進し、利用者の利便性を高めていきます。